2019年10月24日〜10月29日
Josean Alija
(ホセアン アリハ)
Spain,Bilbao
Nerua Guggenheim Bilbao
ミシュラン★
World’s 50 Best Restaurants 32位
MESSAGE from CJP
バスク地方 ビルバオのグッゲンハイム美術館。この美術館の敷地内にあるレストラン ネウラ。
美術館を思わせる真っ白で装飾を排した店内で繰り出されるシンプルな皿の数々。手を加えすぎない一皿の連続。たとえて言うなら一流の職人が「仕事」を施した江戸前寿司。どの皿もパクパクっと3秒でなくなりました。うん!江戸前寿司!
PROFILE
ホセアン アリハシェフは若い頃からシェフになりたいと思っていた。幼少期にレストランを訪れたときや自宅のテーブルでの体験が、彼の将来の方向性を決めた。シェフという職業が味覚と心を魅了し、人々を幸せにする力を持っていることを知っていた少年は、14歳の時、Leioa School of Restaurant Managementに入学し、学年で最年少の生徒として学び始めた。3年後、バスクの伝統的なレストランで働き始めバスク料理を学ぶ。その後いくつかの前衛的なレストランで経験を積み、彼自身のスタイルを形作る基準を模索した。そして1998年後半にはビルバオグッゲンハイム美術館のキッチンで働き始めた。
2000年に彼の料理が形になり始めたとき、ホセアンシェフは、オートバイ事故により21日間昏睡状態に陥ってしまった。目が覚めた時、シェフにとって不可欠な道具である、味や匂いの感覚が失われていた。彼は、味や香りを認識するために、ものを味わう方法を一から学び直さなければならなかった。
その事故からまだ回復中の時に、ホセアンシェフは自身の情熱を取り戻そうと、ベストヤングシェフコンテストに参加した。そこで彼は成功し受賞した。ここでの成功により、味と匂いの感覚とともに失われた感覚、「自分はシェフである」という感覚をホセアンシェフは取り戻すことができた。
そして、2003年にホセアンシェフはその後の彼の料理の基盤となる「研究」というアプローチを見つけた。製品を徹底的に分析し、その起源、用途、特性、可能性について学び、分析、検討し、さまざまなアプローチを採用する。それは彼の料理の基本的な創造的なプロセスとなった。
それ以来、研究開発への強いコミットメントのおかげで、純粋で、偽りがなく、本質的であるという彼自身の料理のスタイルを季節ごとに完璧に近づけている。
2011年、ホセアンシェフは自分の店を持つという夢を叶えることになった。グッゲンハイム美術館の館長であるフアン・イグナシオ・ヴィダルテ氏の「ビルバオの美食文化を提供したい」という願いと、ホセアンシェフの情熱が出会い、Nerua Guggenheim Bilbaoのオープンが現実のものとなった。Neruaは、完全で思い出に残る体験のために特別に設計されたスペースであり、それが作られる様子はスペインのテレビドキュメンタリーにも収録された。
2009年、ホセアンシェフはIdentità Goloseからベストインターナショナルシェフとして認められ、1年後にはコンセプトイノベーション賞を受賞。2011年にミシュランガイドで1ツ星を獲得し、レプソルガイドで3つの太陽を獲得。また同年、国際美食アカデミーではシェフドゥラベニール賞(The Chef of the Future Award)を受賞している。そして、2015年World's 100 best restaurantsで68位を獲得、2019年には、World's 50 best restaurants で32位を受賞した。
「Muina(ムイナ)」、バスク語でコア、ハート、またエッセンスを意味するこの言葉が、ホセアンシェフのものの見方、特に料理のあり方をよく表現している。ホセアンシェフの料理は、1品1品が本質的で、そのもののポテンシャルを引き出した純度の高い料理である。また、彼は自分たちの経験を共有することを大切にしており、菜園、海、農場から始まる地域の生産物と、記憶を引き出すようなフレーバーを使って、それらの経験や体験を表現する。そして料理を通じてゲストに喜びを与え、自分達のルーツの味を守りつつ、常に革新することを目指している。
受賞歴
2019 World's 50 best restaurants 32位
2015 World's 100 best restaurants 68位
2011 ミシュランガイド1ツ星
2011 レプソルガイド3ツ太陽
2011 The International Academy of Gastronomyより将来のシェフ賞
(The Chef of the Future Award)
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