Atsushi Tanaka



2019年9月19日~9月22日来日
Atsushi Tanaka
(アツシ・タナカ)
Japan
A.T. in France Paris

Atsushi Tanaka

PROFILE

近年、世界の美食の中心、パリで活躍する日本人シェフが増えている。それを代表する一人が、田中淳シェフだ。料理人や食通の間でよく知られている彼の店、レストラン「A.T.」はパリの5区の静かな通りにある。

伝説の料理人ピエール・ガニェール氏の本に出合い、料理人を志すようになったという田中シェフは、日本のいくつかのレストランで働いた後、ピエール・ガニェール・ア・東京経験を積む。2009年に渡仏し、パリでピエール・ガニェール氏本人と一緒に働く機会を得る。そんな田中シェフをピエール・ガニェールシェフは「キッチンのピカソ」と呼んだ。その後、スペインのキケ・ダコスタ、ベルギーのデ・パストラル、イン・ドゥ・ウルフなどでも経験を積む。また、セルジオ・ヘルマン、スリウスに加え、コペンハーゲンのゼラニウム、ストックホルムのフランツェン、オアセン・クロッグを含む最も有名なスカンジナビアのレストランでも学ぶ機会を得る。

そして2014年に自身のレストラン「A.T.」をパリにオープン。独自の世界観をもつその店は、世界の個性派グルメの人気を集め、Forbes誌の選ぶ「2015年の最もエキサイティングなレストラン」の1つにもリストされた。

「色からひらめく」という田中シェフの料理の特徴は、その言葉通り美しい色彩にある。色鮮やかな料理、黒やグレーという無彩色、またカモフラージュのような料理は印象的で、アーティストとコラボレーションして作ったオリジナルの皿に載せて提供されるそれらの料理は、完成されたアート作品のようである。また、食材は田中シェフが生産者から直接調達した認定オーガニックおよび天然の食材で構成し、ワインもすべてオーガニックを使用。季節を尊重し、厳選された素材で作った料理は、それぞれが異なる物語を語りつつ、軽さがあり、さわやかで印象的なティスティングコースを作り上げる。

田中シェフの料理を定義するのは簡単ではない。田中シェフに彼の料理の分類を尋れば、彼は「不可能」と答える。それは、田中シェフが人生の半分以上を海外で修行しながら過ごし、母国日本を含め、スペインの分子料理、北欧料理、フランスの古典主義など、ヨーロッパの多くの料理技術の影響を取り入れつつ、1つの世界の枠を超えたダイナミックで芸術的な料理を作り続けているからであろう。

Atsushi Tanaka

受賞歴(抜粋)
2019 OAD TOP 100 RESTAURANT 2019 77位
2017  THE BEST CHEF AWARDSでTHE BEST CHEF FOOD ART賞受賞

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